シロアリ業者に見積もりを依頼して失敗する例 – 外基礎断熱工法のお家編
特にシロアリ対策で気を付ける必要があることの1つに基礎断熱工法のお家があります。
基礎の外側で断熱材が地面と接地しているため、シロアリの侵入に気付くことが困難なことに加え、年中温かい環境であるため、シロアリにとっては格好の棲み処となりやすい特徴があります。そのため、シロアリ対策上は特に注意をしなければならない構造なのです。
しかしながら、見た目上は外基礎に断熱材が貼られてあると分からないため、見積もりを依頼したシロアリ業者が外基礎断熱工法だと気付かないことがあります。
先日、外基礎断熱工法のお家のお見積りに訪問した時に、
ご主人さんがすでに数社見積もりをとられていましたが、
何故か他の業者さんは通常の床下で薬剤を散布する施工方法の見積り内容でした。
恐らく、床下に入ると内基礎断熱だったので、外基礎の断熱材の確認はしなかったのではないかと思われます。実は基礎の両側に断熱材のあるお家でした。
こちら様宅は、イエシロアリ被害の多発している地域でしたので、
外基礎断熱材からのシロアリの侵入を防ぐ対策を行う必要性が極めて高いお家でした。
というのも、イエシロアリは活動範囲が100メートルともいわれ非常に広く、一つの侵入経路から家全体に被害を拡げることがあります。基礎の内側からシロアリが侵入できないようにシロアリ防除施工を行っても、基礎の外側にある断熱材が無防備であれば、気付かない間にイエシロアリは家全体に加害を拡げることもできます。つまり、イエシロアリ被害の多発する地域にある外基礎断熱工法の家で、通常の内基礎からのシロアリの侵入対策のみを行っても、その施工自体が無意味と言えます。
外基礎断熱工法に対応するシロアリ対策は通常の施工より料金が割増しとなりますが、大切なお家をシロアリ被害から護るために、シロアリ被害、シロアリ対策についてしっかりと理解をし、納得をした上で工事を依頼しましょう。