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シロアリ豆知識

シロアリの「消毒」と「防除施工」の違い

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新型コロナでは個人での「消毒」が日常的になりましたが、
辞書で「消毒」という言葉を引くと、「物についている病原菌を殺すこと」とあります。

消毒とは、対象微生物の数を減らすために用いられる処置法で、感染症を惹起しえない水準にまで病原微生物を殺滅または減少させることである
引用元:日本医師会HP https://www.med.or.jp/kansen/guide/steri_sum.pdf

農業でも「消毒」という言葉が使われていますね。

■土壌消毒
植物に病害を起こす土壌中の細菌・カビ類・害虫を駆除すること。殺菌・殺虫剤の注入、焼土、熱蒸気消毒法、太陽熱殺菌などがある。
引用元:三省堂 大辞林 第三版

消毒とは本来は病原菌となる微生物を減らすことに使われる言葉です。
「消毒」というと、何か薬剤を噴霧しているようなイメージがありませんか?

消毒イメージ

↑こんなイメージでしょうか?

個人的には、「消毒」という言葉が、シロアリの薬剤を噴霧器を使って撒いている状況が浮かびやすいこともあって
「シロアリ消毒」という言葉が使われるようになったのではないかと思っています。
ですので、シロアリ消毒という言葉は、液剤を散布しているイメージされやすい言葉という点ではいいと思うのですが、
施工者の立場では、
「シロアリ消毒」ではなく、「シロアリ防除施工」という言葉を使います。

シロアリは、コンクリートの僅かな隙間からも建物に侵入をしてきますので、構造を把握した上で、適所適量に防除薬剤を散布・注入する必要があります。特にイエシロアリの場合は、1つの侵入口から家全体へと被害を広げることもあるため、建物の構造状況によっては、薬剤散布ではない施工を講じることが望ましい場合があります。

また、最近では、安全性や環境負荷への意識が高まっていて、
いかに少量の薬剤で最大の効果のある防除施工ができるかということが世の中の流れで求められているように感じます。

調査報告例

上の写真は、先日、アレルギーをお持ちのお孫様が同居のお家でシロアリ対策の相談があり、レスケミカルでのシロアリ防除施工をご提案させて頂いた時の書類の一部ですが、
シロアリの侵入の危険性が可能性が高い箇所を把握し、少量の薬剤使用でのシロアリ防除対策をご提案させて頂いています。薬剤を撒く「消毒」という概念だと、お客様に求められているシロアリ対策を提供できなかったかもしれません。通常のシロアリ防除施工でも、どこがシロアリの侵入リスクが高いかを把握した上で、適所への薬剤処理を行う必要がありますので、施工者は「シロアリ防除施工」という言葉を使っています。

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カテゴリ:駆除・予防